有限会社土遊野

土遊野通信2023.9月号

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土遊野通信2023.9月号

土遊野通信2023.9月号

2023/09/08

はじめに

9月、お米農家は実りを刈り取る時期です。 昨年秋からの土作り、春からの種まき、夏の除草、色々な仕事の結果の実りです。今年の8月は、実は土遊野のある地域は全くといってよいほど雨が降りませんでした。土がカチカチに固まり、ニンジンの種をまく畑は土埃が舞うほど。雨が降らない、大地が乾く、、、沸騰する地球の一端を体感した夏となりました。
それでも用水からの水と、朝晩の土の奥から水を吸い上げる力を頼りに収穫を迎えています。土遊野の有機米を通して、田んぼや大地との繋がりを少しでも感じて頂けたら幸いです。

土遊野循環記

有機米の栽培と平飼い養鶏を主軸に 循環型農業を行っていますが今年の通信では、この循環について詳しくお伝えしていきたいなと思っています。農業に興味がある方、いつかやってみたいと思う方にはどんどん参考にしてもらえたら、嬉しいです。

第8回「田んぼを巡る循環」

前回は「循環する時間」というお話をしました。

今回は「田んぼを巡る循環」について、お話したいと思います。

 

いよいよ9月!新米の収穫が始まります。

お米づくりのスタートは、前年の収穫後の秋から始まります。

どんな田んぼに実ったか、収穫時に田んぼがすべてを教えてくれます。

きれいにイネが立っている田んぼ、倒れている田んぼ、草が多い田んぼ、地面が柔らかい田んぼ、品質の良い田んぼ、悪い田んぼ等々。

 

自分たちが思い描く田んぼと、

それに向けて積み重ねてきた仕事の結果をすり合わせるのが秋です。

収穫時に「来年はこの田んぼはこうしよう!」と計画を立て始めます。

ここで大切なのが、「どんな田んぼを作りたいか」のイメージの共有。

人にとって良い田んぼはそれぞれ違います。

 

土遊野では良い田んぼ、品質がよく、収量もできるだけ多く、

そして、コンバインできれいに収穫できる田んぼ。

これを農薬化学肥料を使わずに育て上げるのが有機農家です。

 

品質が一番重要です。

なので良く実り倒れている田んぼは、来年は株数を減らし疎植にする、

もしくは肥料設計を変えたりします。

これは同時に病気の予防にも繋がります。

イネが草に負けてしまっている田んぼは、除草対策の練り直しです。

アイガモ農法、アイガモロボ、乗用除草機、冬期湛水、大豆や米ぬか肥料の設計など今持っているノウハウを駆使すると同時に、新しい技術を調べたりもします。

前回は「循環する時間」というお話をしました。

今回は「田んぼを巡る循環」について、お話したいと思います。

 

いよいよ9月!新米の収穫が始まります。

お米づくりのスタートは、前年の収穫後の秋から始まります。

どんな田んぼに実ったか、収穫時に田んぼがすべてを教えてくれます。

きれいにイネが立っている田んぼ、倒れている田んぼ、草が多い田んぼ、地面が柔らかい田んぼ、品質の良い田んぼ、悪い田んぼ等々。

 

自分たちが思い描く田んぼと、

それに向けて積み重ねてきた仕事の結果をすり合わせるのが秋です。

収穫時に「来年はこの田んぼはこうしよう!」と計画を立て始めます。

ここで大切なのが、「どんな田んぼを作りたいか」のイメージの共有。

人にとって良い田んぼはそれぞれ違います。

 

土遊野では良い田んぼ、品質がよく、収量もできるだけ多く、

そして、コンバインできれいに収穫できる田んぼ。

これを農薬化学肥料を使わずに育て上げるのが有機農家です。

 

品質が一番重要です。

なので良く実り倒れている田んぼは、来年は株数を減らし疎植にする、

もしくは肥料設計を変えたりします。

これは同時に病気の予防にも繋がります。

イネが草に負けてしまっている田んぼは、除草対策の練り直しです。

アイガモ農法、アイガモロボ、乗用除草機、冬期湛水、大豆や米ぬか肥料の設計など今持っているノウハウを駆使すると同時に、新しい技術を調べたりもします。

(水を張っている田んぼ)

土遊野にはもう一つ「田畑輪換」という技術も良く使います。

特に地力が弱い田んぼか、機会がハマってしまうような深い田んぼなどに使います。

来年は大豆は小麦、そばやエゴマなど、いったん畑にします。

年数は目的によりますが1~3年でまた田んぼに戻すと、水はけがよくなり、水田の草の現象、地力もあがります。

(そば畑)

土遊野では現在150枚を超える田んぼを耕作させていただいています。

この田畑輪換やさまざまな技術を大きく使えるようになった大きな要因は、耕作面積を増やせたことです。13年前、私が就農当時は棚田のみで4月には有機米はなくなってしまっていました。
だから畑にする余裕もなく、田んぼでお米だけを作り続けいました。
面積が広がり夏までお米を出荷できるようになり、それぞれの田んぼをより良くするために、いろいろな地力向上の技術を巡らせることが出来てきました。

(レンゲ畑)

私自身は、思うような田んぼに作り上げていくというより、この地を知り、その地にあった水田技術を私達が身につけていくというスタンスです。

気候や虫たち、土たちを支配することはできません。

ただ、力を借りる、力をより活かすことはできます。

土遊野の里山では田んぼを巡らせることで

彼らの力をいただいているのです。

大切なお知らせ

この度令和5年産より、土遊野米を 【棚田-tanada-】と【里山の麓-fumoto-】 の2つのブランドに分けることとなりました。


現在、土遊野が管理している田んぼはおよそ160枚(20ヘクタール) 中山間地域の農業は世代交代が進み、田んぼを引き継いでほしいという話も多くいただく中で 管理する田んぼの面積は年々拡大しています。

そんな中、棚田だけでなく里山の麓にある田んぼもお預かりすることも増えたため、 「棚田」と「里山の麓」いう商品名の使い分けと価格改定を決定いたしました。


中山間地域での有機栽培のお米作りは、とても手間や労力がかかります。
農薬や除草剤に極力頼らない人力での畔や田んぼの除草は果てしなく、それに加えて、 棚田は美味しいお米が育つ一方で、平地以上に一枚一枚の田んぼの特徴が異なり繊細な管理を必要としたり 畔も大きく急な傾斜で除草作業もかなりの体力と技術を要す等、平地の倍以上の労力がかかっています。

何度も「棚田でのお米作りに価値はあるのだろうか?」と問うてきました。
この里山と棚田は、世界に誇る豊かな森、風土、おいしいお米のできる土質を持ち合わせ、 さらには人と自然がともに生きていること、いのちの繋がりを体感できる貴重な場であり、 世界で異常気象と人口爆発による食糧争奪の時代の中で、 豊かな国土が日本にまだあることを子ども達に残し伝えていくことには意義があると思っております。
里山農業へのご支援と価格改定にご理解頂けますと幸いです。

※土遊野米は、「棚田-tanada-」「里山の麓-fumoto-」すべて有機JAS認証を取得しております

ひよっこ農家娘二代目奮闘記

農業という仕事を考えるきっかけは、間違いなく5年間の東京で暮らしたことです。

東京に旅行に行った体験ではなく、「暮らす」という経験。
その場所に習い、アルバイトをしてお金を得てそれを使い生きる。
ちなみに富山の農家で暮らすというのは、種をまき水をやり育てたものを食べるとか、鶏のお世話をして卵を採るというのが日常でした。
さらに、大学でタイ語を選考していた私は、3年生の頃に3ヶ月、東北タイ(イサーン地方)の農村に滞在しました。
当時の私は日本からの学生として農村体験をさせてもらうという心構えでした。
1週間の滞在ならゲストとして過ごし、貴重な体験をさせてもらったと帰ってきたと思います。
でも、本当に3ヶ月というのが良かった。
タイの農村で共に暮らすため、農作業を手伝い、得た収入で食を得て分ける日々。
お金を払い対価やサービスを受ける旅行とは違い、共に暮らすことに、お金というツールはほとんど通用しません。
「お金を払うから農作業しといて」にはならないということです。

そこで生きるために必要なことは身体を動かし糧を得ること。

タイの農村のある経験が、私を農業の道に後押ししてくれました…次回へ続く。

今月のおすすめ商品

令和5年産新米 

いよいよ新米の出荷がはじまりました!

【すぐに発送が可能なもの】
土遊野の有機米「里山の麓-fumoto-」のコシヒカリ、てんたかく
土遊野の有機米「棚田米-tanada-」のコシヒカリ

【9月10日頃発送予定】

土遊野の有機米「里山の麓-fumoto-」のミルキークイーン

【10月上旬頃発送予定】

土遊野の有機米「棚田米-tanada-」のイセヒカリ

 

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