有限会社土遊野
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土遊野通信 2022.2月号

土遊野通信 2022.2月号

2022/01/31

はじめに

富山市の里山には、いつも通りの雪が積もっています。2 月はじめでは、過不足なくという感想です。雪は少ない方が楽♪です。冬の他の仕事も捗ります。

昨年の豪雪には悩まされ疲弊しました。ただ、暖冬の雪がとても少ないときの“不安” を思うと、私は雪が降ってくれて安心もするのです。富山の里山の田んぼはこの雪に覆われ、保湿されています。土を乾かすのは日照りと風、そうして浸食が始まり土は痩せていきます。

私は富山でしか農業をしたことがないので、冬中保湿された土が、春の南風で適度に乾かされるこの循環が、素晴らしいなと感じていました。ゆっくりと、しかし確実に地球の気温は上昇し変化している事実から目を背けず、受容し、やるべきことを適期にやる。この繰り返しと積み重ねは、人の育ちと似ていますね。土は人と同じように生きているのですね。

みなさまの冬はいかがでしょうか?除雪や寒さや乾燥で体に負荷がかかる時期かと思います。心と身体にめいっぱいの温もりをまとっていきましょう♡

【新商品紹介】令和3年産 香ばしさ・香り絶賛!艶麗大豆のきな粉 

待望!土遊野のきな粉ができました。エンレイという大豆を、農薬化学肥料を一切使用せずに栽培した、無農薬大豆のきな粉です。

このきな粉は、ある老舗和菓子屋店主の思いから生まれたものです。「富山の安心安全で、生産者の想いのこもったきな粉を使って、きな粉餅(信玄餅)を作りたいので、大豆を育ててほしい」というお話をいただきました。今までは味噌用や自給用ほどしか育てていなかったので、分かりましたと一つ返事でした。しかし、自分が作りたいものを育てるのと、求められて育てるのは心持ちが全く違いました。うまく育つか、うまく収穫までいくのか、美味しいきな粉になるのか、この不安は店主も同じだったと思います。

昨年秋、無事に良い大豆を収穫し乾燥できた時の安堵感も、今までにはない味わいでした。もう一つの不安はおいしいきな粉になるのか。実はこのきな粉、富山県に唯一残るきな粉製粉会社で焙煎して挽いてもらったものです。オール富山きな粉♪その会社さんでも、「大粒なので香ばしく大豆の香りも残るこんなきな粉は初めてだ。」と言ってくださり、唯一無二のきな粉が完成しました。

これからオンラインショップ等で販売していきます。お楽しみに☆

【特集】HAPPY Valentine!!

2月14日は、バレンタインデーですね♡
大切な人に渡すものだからこそ、身体に優しいお菓子を贈りませんか?

バレンタインギフトとしてお買い求めの方には、HAPPY Valentineのカードをお付けいたします。(※オンラインショップのみ対応可能)バレンタインギフトの場合は、ご注文手続きページ内にある注文メモにて”バレンタインギフト希望”とご記入ください。

ギフト①土遊野焼き菓子プチギフト

土遊野の人気焼き菓子2 種が入っています。ちょっとした身近な人に渡すの
に丁度いいサイズかも。スコーンはお好きな味をお選びいただけます。原材料にもこだわり、素材の風味を活かしたとても優しい味です。

ギフト②低温殺菌アデア牛乳100%のミルクアイスクリーム 6個入り

富山の美味しい低温殺菌牛乳(アデア牛乳)を100%使用したミルクアイスクリームです。乳脂肪分は一切添加されておらず、牛乳本来の脂肪分のみで作られているため、さっぱりとした少し懐かしい味が特徴的です。

ギフト③土遊野おやつ詰合せ(ミルクアイス6 個・シフォン2 個・スコーン2 個)

土遊野の手作りスイーツを贅沢に詰め込んだセットです。スコーン、アイスに加えて、土遊野産有機棚田米100%の米粉を使用したふわもちのシフォンケーキ入り。冷凍なので、好きなタイミングで解凍してお召し上がりいただけます。

土遊野商品が買えるお店紹介

【富山県】卸売の目利きのプロが仕入れる”GG deli store by KANEBUN 青果”

GG deli store の母体は、富山市中央卸売市場の卸売専門店「かねぶん青果株式会社」。そのため、このセレクトショップでは、長年卸売として信頼関係を築いてきた生産者さんや業者さんからの仕入れに限定し、地場の野菜や果物はもちろん、全国のおいしい「食」を揃えています。スーパーでは買えない変わり種も並びますよ。

土遊野産のアデア牛乳と里山のヨーグルトもお買い求めいただけます♡ぜひ総曲輪に行った際は、お立ち寄りください。

住所:富山市総曲輪3 丁目4「SOGAWA BASE」内
営業時間:10:00 ~ 19:00[水曜日定休]

【神奈川県】毎日使うものをちょっといいものに。こだわり八百屋”ドツテテ柿の木台”

神奈川県横浜市にある小さな商店街にあるこだわり八百屋さん。
地元横浜と各地の契約農家さんから直接届く安心安全な野菜や、添加物を使用せず、伝統製法でつくられた調味料、フェアトレード・オーガニックの豆を使用した煎り立てコーヒー豆、ハンディある人たちの手作り雑貨等、暮らしを彩り豊かにするものを取り揃えています。

土遊野産平飼い卵もお買い求めいただけます♡ぜひ横浜に行かれた際は、お立ち寄りください。

住所:横浜市青葉区柿の木台3-3
営業時間:10:00-18:30(日曜10:00-17:00)不定休

ひよっこ農家娘 2 代目代表の奮闘記

土遊野の平飼い養鶏、新たな挑戦段階へ。この冬は、卵の産卵数が伸び悩み、求めてくださる皆様に本当にご迷惑をおかけしてしまっており、心よりお詫び申し上げます。

鶏の産卵は日照時間と深い関係を持っています。冬に産卵数が減るのはこの影響からです。ちなみに夏に産卵数が減るのは、暑さ=気温の影響からです。対策としてライトの点灯などもしているのですが、今年の産卵数減少の検証と話し合いをしたところ、大きな変化はエサでした。ご存知の通り、土遊野の鶏たちは輸入穀物は一切食べていません。代わりに地元で引き受けた田んぼで飼料用米を育て、国産小麦と合わせて自家配合・発酵飼料にしてあげています。しかし、近年田んぼの引き受け面積が増え、昨年は仕入れる小麦の量を減らし、ほぼ私たちの育てたお米のみとゆっくり変化させました。もみ殻付きの乳酸発酵したお米なので、摂取率や消化率など検証が必要です。

ここで大切なのは「どのような養鶏を目指すのか」です。産卵数産卵率を効率的に上げたいのなら、与えるエサは濃厚配合飼料にすべきでしょう。私は飼料も自給できる養鶏を目指しています。輸入に頼らない、日本にある資源で家畜を育て、食糧を得ることができる、その証明を養鶏でしたい。田んぼは要らないものではない。人を育て、家畜を育て、国土を育てることのできる日本農業の基盤であるという可能性を実例とともに次世代へ伝えたいです。いのちを繋ぐ農業が、日本ではできるのだと。
河上 めぐみ

土遊野写真館

冬の晴れた里山は、雪をまとった立山連峰が絶景。
雪が溶けてしっとり濡れた森に朝日が差し込む。
雪が降った日は大変だけど、雪が積もった木々は、立体的で迫力が増す。

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