土遊野通信 Vol.49
2025/04/24
敬意を大切に生きる
2月は「立春」から始まり、「雨水」「啓蟄」などいよいよ春に向けて命が芽吹き始める季節だ。
日は長くなり、鶏たちの産卵数も増えてくる。私達を支える世界は、いまだ太陽の光とともに
生きているのです。
"大地への敬意"これは私の心を支える大きな信念。そして、自然に適応し進化し続ける生き物たち、
ここまで里山を拓き繋いできた先代達に、選び買い支えてくれる皆様に、心からの敬意と感謝を。
農業という仕事には、高齢者vs若者、男性vs女性と、慣行農業sv有機農業、菌vs人間……
こんな構図があちこちで未だ見受けられるが、これからは、お互いに"敬意"を大切に、
"共に"歩いていけたらと、心から、心から願っています。
鶏たちの成長(卵をいただく子たち編)
GIFT FROM SATOYAMA
ひよっこ 農家娘二代目奮闘記
2代目の立志編
『ねぇお母さん、もぅ僕の命に悲しまないで。僕はお母さんの笑顔を守るために生まれてきたんだよ』
と、私は初めて授かり誕生死となった息子の光から、命の価値とは、生きた時間の長さではない
ことを教えてもらったのです。時間はかかりましたが「僕はお母さんのもとに産まれてきて良かったな」と光に思ってもらえるような幸せな人生を生きようと、前を向くこともできるようになりました。
光の儚く小さな命から、教わったことは他にもありました。命は、無事に産まれ生きていることそのものが"奇跡である"ということ。そしてもうひとつ、人間は決して特別ではなく地球に息衝く
生き物たちと同じく自然物なのだということでした。
頭では知っていたつもりでしたが、農業をして、里山で生きるお母さんには必ず分かっていてほしいと、光が強く伝え直してくれたきがしました。確かにそれまでの私は、お米を育て収穫し、
鶏を育て採卵したりお肉として出荷したり…無自覚にも命をコントロールしている気になっていました。
人間は確かに毎日一生他の生き物を食べ続けて生きるという特殊な生き物ではあります。
でも特別で偉いわけではない。むしろ他の生き物の支えなしには生きられない。
知能や強さを持っているけれと、必ず死が訪れ、土に還る有機物であり自然物。
私達は多くの命に支えられ続けていること、この繋がりを感じ、感謝と敬意を忘れずに生きていたいから、私はこの里山で農業をしていたいんだと、今は思っています。
そして、この命を繋ぐことが、農業の本質だと私は思うようになり、「命をつなぐ農業家」として生きると決めたのです。全部、光の小さな命のおかげでした。光、ありがとう!
こう思う以前は、就農したばかりの頃は、やりたい!ではなく、やらなきゃ!が勝っていたなと思っています。棚田を引き継がなきゃ、高齢化で担い手不足で、大変でも私がやらなきゃ耕作放棄地になっちゃう、最後の砦なんだ…という使命感の方が大きく、しかし一方で、食べたいけど自分はやらない人への不満な気持ちも募っていました。鶏肉は食べたい、でも自分では絞め殺せない。
そっか…命を絶つ罪悪感は私だけが背負えばいいのかと思い辛い時期もありました。。。農業の現場は大変なんだ。。。でも、このままでよいのかな…? …次号へ続く
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