土遊野通信 Vol.48
2025/04/17
学びと挑戦の年に
新しい年を迎えます!経営をしていると、振り返りや反省も多々ありますが、大切にするのは
「今の」自分の気持ちです。ワクワクすることは?使命感を抱くときは?幸せな時間は?
これから、大切にしたいと思っているものは?同じように、一緒に働くスタッフはどうだろう?
土遊野のお米や卵を求めてくださる顧客の皆さんはどうだろう?いろいろな問いの中、もう一つ
大切にしている視点があります。それは「土にとって、大切なものはなんだろう」これは農業家には欠かせない視点だと思います。ついつい、今年出来上がるものの収量を考えると、即効性のある肥料や農薬を使ったほうが効果的な結果が出ます。
土遊野では、必ずそれを使うとき、作物がどうなるかではなく、「土」はどうなるかという想像を入れます。土を介さずに生きている生き物はいません。
新しい年、私は農業家15年目に入りますが、おいしい作物や健康な鶏たちを育てる「土とは?」という見方を改めて勉強し、技術習得していきたいと思います。
季節限定商品のご案内
以前は少量多品目に野菜たちも育てていましたが、猿やイノシシとの共存が本格的に始まり「
この地では、これは美味しく育つな!」という品目に限定して、農薬・化学肥料は使用せずに、
土を育てて作物の実りをいただいています。
(ECサイトにて季節限定公開してあります。それぞれ無くなり次第販売終了です)
土遊野鶏
土遊野鶏は、いつも冬季限定で販売しております!
平飼い、国産の原材料の発酵飼料で育ち、抗生物質やホルモン剤などは一切フリーで
育った鶏です。
農場内の食鳥処理場で、丁寧に命をいただき、処理し、すぐに液体凍結で
冷凍させています。
鶏肉の質としては、粗食で、さらには平飼いで走り回っていますので、筋肉質です。
小口切りにして、まずは塩コショウのみでお肉を味わってみてください。
鶏ガラも販売しております。
鶏ガラからは、臭みのないとても美味しいスープがとれます!
「ボーンブロス」という言葉があるように、栄養価にも優れていますので、安心安全な鶏ガラをお求めの方にはぜひおすすめしてみてください。
↑土遊野の橋本夫妻のもとで生きる
「ハナ」10歳。あなたのキラキラの瞳の先にはなにが写っているのかな^^
森の鶏舎F棟 新築中
よく、冬の仕事はなんですか?というご質問をいただきますが、
冬は田んぼ仕事がなくなる時期、主には鶏舎の補修や建設をしており、今年の目玉は
なんといってもこのF棟の新築です!
木の伐採、水路づくり、そして進入路を瓦で作り、こうして基礎の木材加工や防腐剤の処理をして現在建て始めています!
土遊野現場スタッフは本当に能力の高いメンバーで、設計は河上の夫の建築士の力をふるって
もらい、建方はメンバーみんなで新しい技術を身に着けながら果敢にチャレンジしてくれて
います!上手く建つかな!?!?
土遊野の有機米が
富山市内の全小学校の給食に
土遊野のある富山市ではオーガニックビレッジ宣言をしていて、有機農業を推進しようという取り組みも増えてきています。2023年から、土遊野で育てた有機米を学校給食で提供するという
取り組みも始まり、2024年も記事にしていただき、私は給食当日に学校で子ども達の食べる姿を見に行ってきました!自分の作ったものが、誰かの命の力になっていると実感することは、すごく大きな支えになるんだなと、心が温かくなりました。
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「オーガニック給食」という言葉や取り組みは全国でも度々ニュースになっていて、耳にしたことがある方のいらっしゃるのではないでしょうか?!
新聞記事にも「環境に優しい農業」と紹介がありますが、私自身は、実はこの言葉には違和感を
覚えています。有機農業じゃない農業が、環境には優しくないと捉えられる場合もあるかなと思うからです。これは私が農業者という立場からの解釈もあるかも知れませんね。数少ない農業の現場に立つ農業者の中で、比較し合ったり批判し合ったりするのは大変もったいないなと感じています先生から、子どもたちに一番伝えたいことは?と聞かれましたので、
今も、食べ物を育てている「農業」という仕事があり、私のように農家がいることを
まず知ってほしいと話しました。リアルな農家さんに会うことも、今では大変珍しいことに
なりつつあります。いろいろな入口から、食べ物のその先の世界に興味を持ってもらう機会づくりをしていきたいと思います。
ひよっこ 農家娘二代目奮闘記
2代目の立志編
「99:1」これは今の日本では、100人いたら、99人が食べる人、1人が食べ物を育てる人という日本の農業人口の割合を示しています。
高齢化や、担い手不足や、耕作放棄の増加は、農業が大変だという言い訳にはピッタリです。
でもそれでも、そんな状況でも、なぜ、自分が、ここの農業を引き継ぐのか?この問の先に、
本当の目的が見えてくるというお話が、前回まででした。24歳で土遊野に就農し、28歳で代表を
父から引き継ぎました。しかしながら、私が本当に「命をつなぐ農業家として生きる」と決めた
のは、2016年、30歳のときです。
とても大きな経験をしました。結婚して2年ほどがたち、初めて授かった息子の出産です。
なかなか授からなかったこともあり、初めての妊娠にわからないことばかりでしたが、嬉しく、
心待ちにし、見える世界が一変したのを覚えています。安定期に入り、授かれば必ず生まれてくることを疑いませんでした。でも彼は23周と4日で生まれてきました。584gと小さく20分ほどしか生きることはできませんでした。
毎日、命の現場に立っていたはずなのに、ヒヨコやカモたちの「産まれる、生きる、死ぬ。」を
たくさん見てきたはずなのに、なぜ自分の息子がと受け入れられない涙と懺悔の日々が、しばらく続きました。自分だけが生き残っているのが苦しい、、、さすがに時の力を長く借りました。
こんな私に
「辛いね。でもいつか、光くんに生まれてきてくれてありがとうと言える日が来るとおもう」
と、兄が一言だけ伝えてくれました。(息子は光と名付けました)
そうか、、、光は死んだのではなく、「生まれた」のだった。
6ヶ月懸命に育った光の命を、可哀想な命にしてしまっているのは私自身じゃないか。。。。
大好きなお母さんが、自分を産んだことで、悲しみに暮れ、幸せになってはいけないと
自分を責める姿を、息子の光が天国から見たら、どう思うだろう?
『ねぇお母さん、もぅ僕の命に悲しまないで。僕はお母さんの笑顔を守るために生まれてきたんだよ』と光の声きこえた気がしました。
私は光から、命の価値とは、生きた時間の長さではないことを教えてもらったのです。
…次号へ続く
ECサイトがリニューアルしました!お米も品種やサイズで、選びやすく、
カテゴリーも見やすくなりました。ぜひ覗いてみてください。
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