有限会社土遊野

土遊野通信 Vol.47

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土遊野通信 Vol.47

土遊野通信 Vol.47

2025/04/17

お米は穏やかな日々の礎

8月のお盆明けから始まった稲刈りが、10月中旬にようやく終わりました。

約2ヶ月、お天道様とにらめっこしながらの収穫でした。終えた時の心の安堵は大きく、しかしながら

秋からの土作りのスタートラインを歩き出した日でもありました。令和の米騒動となったこの新米の季節。

店頭の棚はすかすかで、ECサイトからのおびただしい注文の数は、嬉しいという気持ちを通り越して

少し不安にもなりました。お米が無いことが、こんなに社会をざわつかせるものなのか…

お米が豊富にあることが、わたしたちの穏やかな日々の礎なんだなと実感しました。

価格が高く推移しているという報道も多いです。しかしながら生産すればすぐに分かることなのですが、

お米はまだまだ安いなと私自身は思っています。長期に貯蔵できる主食であり、風土に恵まれ高品質のお米が育つのがこの日本という国です。地球が人口爆発の時代に向かう中、主食がこれだけ豊かに育つこの国は私はとても豊かな国だと思っています。


土遊野のお米の貯蔵のこだわり"もみ貯蔵"

秋にお米を収穫すると、長期貯蔵するために水分を調整して乾燥させます。

お米の水分は15%ほどが美味しいとされており、14%など乾燥させすぎると、貯蔵には問題ありませんが

過乾燥米といって風味が落ちてしまいます。かといって16%以上だと長期保管の保存する間に熱をもって

発酵しはじめるリスクがあります。

この乾燥を丁寧に仕上げることが美味しいお米を届けるための必須条件です。

乾燥後、土遊野では出荷する分のお米を(※)籾摺りし、玄米にして保管しています。

それ以外のすぐに出荷しないお米は、もみ付きのまま保管するもみ貯蔵をしています。お米を包むもみ殻は玄米を包み水分の蒸発を抑えてくれます。多くのお米は秋にすべて籾摺りし、玄米の状態で保管しますのでだんだん乾燥し、夏には風味も下がってしまいます。土遊野のもみ貯蔵しているお米は、もみ殻のお陰で水分が保たれ翌年の春から夏にも美味しいお米のままお届けすることができるのです。

※籾摺り(もみすり)

お米のもみ殻を取り除き、玄米の状態にすること

地元の小学校にヤギさん2頭、出向中!

土遊野からほど近い大沢野小学校の2年生が、ヤギを飼ってみたいということで、土遊野の2頭のオスヤギが小学校に出向中です!

飼育するではなく、一緒に生きてみるという視点を大切なにしてほしいと伝えています。

言葉の通用しない相手と過ごす時、

1,優しい気持ちで接する 2,よく観察する

全部、ヤギが教えてくれるよ!とお話してきました。

地球には、言葉もお金も通用しない、人間以外の生き物が一緒に生きていることを、

体感してもらえたら嬉しいです。

NHKクローズアップ現代にlevo鶏と一緒にご紹介

10/22(火)に放映されたのNHK総合クローズアップ現代

「美食」が地方を救う!? ガストロノミーツーリズム

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levoの谷口シェフがキーマンとして紹介され、土遊野で育てているlevo鶏も一緒に取材いただきました。NHKの取材クルーが興味を持ってくださったのは、

「どうしてお米や鶏などの価格を上げて販売することができるようになったのか?」というところでした。「なるべく良いものを、なるべく安く販売した方が良い!なぜなら食糧は命を支えるものだから…」と、思っていた時期が私にはありました。

でもふと、次の世代、次の農業界を想像したときに、それでは、継がれない、自己犠牲の農業を

繋ぐことにならないか?生産している私達がやっていけない社会でよいのか?

それからは、自分たちの仕事に、自信と価値を持ち、適切な価格で販売することが必要だと

思うようになりました。

一次産業の現場に立つ私達は、まず自分の価値を自分で認めなければなりません。

食料生産だけでなく、自然との共生や国土保全など多くの役割を果たしていると、自信を持つ

きっかけになったのは、この価値を多くの人と話し、知ってもらうことだったと思います。

ひよっこ 農家娘二代目奮闘記

農業家への道  2代目の立志編

土遊野は今年で30期を迎えます。両親が創業し、私が代表を引き継いで10年目となり、

こう見ると節目の年かもしれません。

私個人としては、まだ就農したばかりの心は24歳のままの気分ですが(笑)28歳の春、両親の元で働いていたときと、会社を引き継ぎ代表になった時に一番変わったことは何だっただろう… と少し振り返ってみました。

やる仕事は変わらないけれど、分かりやすかったのは、大きな機械の更新をするときに、銀行から借り入れをして、代表である自分が連帯責任を追う立場になったことや、

給与をもらう側ではなく、払う側になったことでした。

そして、大きく変わったのが長い時間軸で物事を見るようになったことだと思います。

私になにかがあった時…と想定し保険に加入したり、明日明後日の仕事を目一杯やっていたとき

とは違い、半年先、1年先、3年先を常に考えて物事を判断し始めました。

経営者の勉強、マネジメントなどの勉強をしたことがなかったので、そういったことを学ぶ時間も

作るようになりました。その場で、「努力よりも、正しい選択をしなさい」という言葉を聞き、

判断、選択、意思決定を大切にするようになりました。

でも、一番代表になって変わったことは、

「自分はなんのために農業経営をするのか?」という目的を深く考え始めたことでしょう。

最初は、だって他に継ぐ人がいないし高齢化していて誰かがやらなきゃいけないじゃん!?

という風に自分を説得していた時期もあります。

でもこれは、お分かりの通り、本当の自分の農業経営をする目的ではありません。

高齢化や、担い手不足や耕作放棄の増加は、農業が大変だという言い訳にはピッタリです。

でもそれでも、そんな状況でも、なぜ、自分が、ここの農業を引き継ぐのか?

この問の先に、本当の目的が見えてくるのでした。    …次号へ続く

ECサイトがリニューアルしました!お米も品種やサイズで、選びやすく、

カテゴリーも見やすくなりました。ぜひ覗いてみてください。


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