はじめに

私の大好きな4月。自分の誕生月ということもありますが、4月は米農家にとっては「心機一転」ここから始めよう！の季節だからです。もちろん昨年と仕事内容がガラッと変わるわけではありません。「心機一転」明るい気持ち、新たな気持ちで取り組もう！と気合を入れるのが4月です。今年も土遊野の田畑仕事には挑戦があります。新しい仲間を迎えて、新しく引き受ける農地も増えてお米作りが始まります。このシーズンを通して、良い稲が育ち、私やスタッフが成長した結果、良いお米の実りを刈りとることができる！その実りを丁寧にお届けし、お伝えし、選び食べていただけて農業が成り立ちます。どこが欠けても、土遊野の農業は成り立ちません。さぁ、「苗半作」が合言葉の4月、種選びから種まき、そして種を播く田んぼの土づくりから最善を目指します。農業は足し算引き算ではなく掛け算、マイナスが付くと、それを後から補うことは難しいとの父からの言葉に、身が引き締まります。

【特集】みんなのパンケーキ

～田んぼのみえるパンケーキ～

広い空、心地よい風、清らかな水の音。
みんなのパンケーキは、富山の里山が生んだ土の恵みです。

原材料のダイシモチ麦とお米はすべて有機栽培。
おいしくて、たのしくて、あんしん。

生産者からデザイナーまで、開発に携わった仲間みんなが
自信を持ってお届けします。

みなさんのパンケーキタイムが健やかなものとなりますように。

Farmer ：河上めぐみ(土遊野)
レシピ監修：山崎亮子 (料理家)
企画：田中真紀子(企画/ディレクター)

～種類紹介～

みんなのパンケーキHistory

田んぼをどうしても引き継ぎたい。
日本の国土と文化を支える水田とお米の価値を伝えたい。
この想いをもって、土遊野では有機農業を営んでいます。

“どうしたら、水田とお米の価値をもっとたくさんの人に伝えられるだろう…”
“みんなが日々ご飯を食べているけれど、別のカタチ、別の角度から…”
じいちゃん達から毎年引き継ぐ田んぼを目の前に考えを巡らせる日々でした。

平飼い卵、そして有機米の米粉、低温殺菌アデア牛乳。
この３つがそろってから、ずっと作りたかったものがありました。
それが、パンケーキミックスです。

この想いを、大尊敬する料理研究家さんに打ち明けてみました。

富山の素材で、それも有機栽培した安心安全な、農家や育てる過程のみえるパンケーキミックスを、作ろう！
料理研究家さんのパートナーであったフードディレクターさんと３人でパンケーキミックス作りが始まりました。

土遊野にある「地粉」はというと…
米粉・玄米粉・全粒粉・そば粉・きな粉・ダイシモチ麦粉…

この中で、今回は超微粉米粉と、食物繊維たっぷりのダイシモチ麦粉を選びました。（すべて無農薬栽培です！）

米粉とダイシモチ麦粉の配合割合、甘さ、求める膨らみ、、、、
こうして繰り返し試作会を進めました。

完成したパンケーキミックスは、4種類。
それぞれ特徴が違い、好みが分かれそうな4種類。
どれかに絞る…ではなく、4種類届けてみたい。
米粉やダイシモチ麦粉の魅力と可能性を拡げたい想いからです。

～先行販売場所～

・サワダクラフトベーカリー（富山県富山市府中町千里996-6）
・黒崎屋（富山県富山市寺島1456）
・余白社（富山県富山市総曲輪４丁目６番４）
・どゆうのオンラインショップ

土遊野食材が味わえるお店
糀スイーツ専門店「糀ASOBI」

富山県産の厳選素材と、日本古来の米麹を使って身体に優しいお菓子を作っています。ここでは、高道プリンに土遊野の低温殺菌アデア牛乳を使っていただいています。上層はなめらかプリン、下層はあまこうじのプリンで二層になっています。季節に応じて、色んな味を出していて、今は春限定のさくら味が販売されています。他にも、看板メニュー高道ロールもおすすめです。よかったら、食べてみてくださいね。

住所：富山県砺波市高道５３−２
営業時間：１０：００～１５：００
電話番号：０７６３－５８－５０３０

イチオシ商品
「【飲み比べセット】満寿泉 純米大吟醸 土遊野 720ml各１本ずつ≪火入れ＆無濾過生酒≫」

土遊野の有機棚田米イセヒカリ100％で、富山を代表する酒蔵桝田酒造店さんに大切に大切に醸していただいた日本酒の飲み比べセットができました！火入れと無濾過生酒はそれぞれ特徴が違いますので、ぜひ味の違いをご堪能ください。

ひよっこ農家娘　二代目の奮闘記

共に耕す②…まだ現役の父から、就農1年目冬に「代表を引き継ぎたい」との話が!!私の中では、あと10年くらい一緒にやって、父の身体や記憶もそろそろとなってから、私も十分な経験も積んでからかなと思っていたので、すごく驚きました。しかしながら、その父からの一言、父の心の望みを聞いたことで私の意識は一変したのです。そうか、父は引き継ぎたいと思っているのか…父がやっている仕事も全部私達若い世代でやる日が来る…。一緒に教えてもらいながら働ける時間には限りがある…。この日の期限が近いことを知ると、人はどうなるでしょう。今日明日を一生懸命頑張ることは変わらないのですが、少し先の自分の未来を想像するようになります。私は、自分でできるだろうかという不安もありましたが、自分はどうしたい？！自分ならどうする？！この問いが生まれたことは、本当に良かったです。結局代表を引き継いだのは、5年後です。経験を積んだでもなく、おそらく、おそらく私の心の揺るぎがなくなったのがこの時期です。「やれ」と父から言われたのではなく「やる」と私が決めたとき。さてさて、、、土遊野の代表取締役に就任し、私はまた大きな悩みを抱えることになります。。。家族経営から面積も増大し、人を採用雇用し始めている時期でした。人が、、、続かない。次号へ続く。

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