はじめに

7 月、もう1 年の後半の始まりですね。農業ではこの時期の気候がとっても大切ですが、ここ数年はやはり気温が心配です。暑さの上限が毎年更新され、自然界、動植物たち、そして私たち人間も適応するため変化が求められています。鶏も牛も、暑さには強くはなく、産卵数や乳量、そして質は少し下がってしまうのが夏の畜産業の少し辛いところ。大地を踏みしめて生きていると想いを馳せ、応援していただけたら幸いです。有機米の田んぼは、除草作業がひと段落し、棚田の畔草刈の日々に突入。暑い日でも田んぼにアイガモ達とともに成長する青々と凛と立ち育つ稲の姿には、言葉なくとも勇気づけられます。

【特集】夏ギフト・御中元に土遊野ギフトを贈ろう！

コロナ自粛の中での２回目の夏を迎えようとしています。
遠方にいる大切な家族や友人、知人、仲間に、なかなか会えない日々。
「みんな元気でやってる？」
「私達は元気でやってるよ！」
そんな気持ちを、ギフトを通して伝えられたら。

里山の自然や動物たちの力をかりて、心を込めて美味しく心温まる土遊野ギフトを作りました。
こんな世の中でも、土遊野ギフトで少しでも笑顔になってくれる人が増えたら嬉しいです。
大切な人への贈り物や、毎日頑張る自分へのご褒美にも。

ひよっこ農家娘 2 代目代表の奮闘記

夏の有精卵。土遊野の卵は7 ～ 8 割が有精卵です。平飼いの部屋の中では、夏は鶏たちがよく土に身体をうずめて身体を冷やしています。鶏舎に冷房があるわけではないので、35 度を超えてくると、有精卵は少し黄身や白身がだれやすくなってしまいます。土遊野の地鶏は、彼女らの卵を37 度で21 日間温めると孵化します。近年の夏はその孵化の適切環境の状態に近いのですね。

農家としては、こうした猛暑や気候変動に対応するには？と考えます。外気温や天候に左右されない栽培方法が確立されるのも当然です。1 年中スーパーになるべく日本の農産物が並ぶように！との思いもあるでしょう。土から離れ、太陽の光を遮る。培養土と人口の光。これからの日本の安定した食糧生産には、欠かせない。。。。それでもその土地の土に根を張り、その土地に降り注ぐ光と雨を受けて育つ作物を食べることが、その土地で強く生きていくために欠かせないのでは？とも、思うのです。

こうした食べ物を、農業を、失くしてはいけない。
たとえ生産性が左右されようとも、土と光とともに、私たち人も生きているのだから。