土遊通信2022.10月号

2022/10/01

はじめに

１０月、神無月ですね。田んぼでは稲刈りを１０月中頃までします。稲刈りが終わると心はほっとひと段落しますが、同時に100枚それぞれの田んぼの出来を評価し、来年もっと良いお米を育てるにはどうしたらよいだろうと話し合います。収量、虫による被害、排水対策、肥料設計、品種の検討、などなど検討課題はたくさんあります。一番大切なのはどんなお米を育て、誰に届けたいのか、なんのために自分はお米作りをしているのか。どんなに荒れ狂う天候にもまれようと、自分の農業をやる意味が自分の支えてくれるからです。そしてこの里山農業の未来に光が満ていることを示すことが私の農業家としての使命です。

令和4年産新米出荷のお知らせ

てんたかく

販売スタート

コシヒカリ

販売スタート

ミルキークイーン

販売スタート

イセヒカリ

10月上旬頃～

新大正もち米

10月中旬頃～

伊勢神宮生まれのイセヒカリ

昔、伊勢神宮の神田で栽培されていたコシヒカリの田んぼに台風が襲来した時、べったり倒れてしまった稲の中に凛と立っていた稲株が「イセヒカリ」の始まりです。コシヒカリの突然変異とされていますが、食感は大きく違います。土遊野ではこのイセヒカリを10 年以上にわたり、自家採取して栽培しています。 10 月中頃に収穫できる晩稲（おくて）品種であり、雑草に負けない生育力、背丈が低く倒れにくい、棚田で有機栽培する私たちには、希望の光のようなお米です。「硬質米」と呼ばれ、粒がしっかりしており、コシヒカリのようにべたっと粒がつぶれることがありません。リゾットや酢飯、ライスサラダやチャーハンなど調理しても、しっかり米粒が立つのでおすすめです。

縁起の良い伊勢神宮で生まれたイセヒカリは、表参道の結婚式場crazy iwaiで「同じ釜の飯を食う」ということわざに因み、お釜で炊いたイセヒカリを振舞っていただいています。

富山の桝田酒造さんにて、この有機棚田米イセヒカリ100％で日本酒「Doyouknow」を仕込んでいただいています

富山で２ツ星を獲得したオーベルジュLevoでは、朝食に使っていただいています。

もち米の王様新大正もち米

主に富山県で栽培されている「新大正もち米」。粘りとコシの強さ、絹のようななめらかさ、甘み豊かな風味が特徴です。全国的にも最高級品と呼び声が高いうえに、ほとんど県内で消費されてしまうため、なかなか県外ではなかなか手に入らず｢幻のもち米」・「もち米の王様」とも言われています。

富山の和菓子屋凜やさんのきな粉餅とかりんとう饅頭に、土遊野産艶麗大豆のきな粉と有機棚田米新大正もち米を使用していただいています。

土遊野では、毎年お正月に新大正もち米を使って餅つき大会を開催。つきたてのお餅は、最高です♪

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【イベント情報】ロフト×ソトコトコラボ企画『ロフコト雑貨店』で期間限定で販売決定！

「ロフト」と「ソトコト」がコラボレーションした、地域創生とSDGsをテーマに掲げ「日本のうまいコト、いいコト」を提案する「ロフコト雑貨店」。

今回のテーマは“お米”ということで、“旅するおむすび屋”菅本かなさんとコラボレーションさせていただきます！

会期：10月1日(土)～10月30日(日)

展開店舗：渋谷ロフト、銀座ロフト、池袋ロフト、横浜ロフト

土遊野の有機米コシヒカリ3合・6合サイズを販売いたします！

毎月土遊野から新米が届く定期便サービスご予約受付中！

毎回注文手続きが面倒な方、ちょっとお得に購入したい方におすすめ！

毎回買うよりお得に買える
何度も注文しなくてOK！一度注文したら、毎回指定日にお届け
お米が余ってきたら、一回休み
いつでも簡単に解約もできる

選べるお米のサイズ
2㎏・6㎏・10㎏・20㎏

選べるお米の品種
コシヒカリ・てんたかく・イセヒカリ・ミルキークイーン

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【今月のおすすめ商品】艶麗大豆の有機きな粉

艶麗（エンレイ）大豆を、農薬化学肥料を一切使用せずに栽培した、無農薬大豆のきな粉です。

このきな粉は、ある老舗和菓子屋店主の「富山の安心安全で、生産者の想いのこもったきな粉を使って、きな粉餅（信玄餅）を作りたい。」という想いから生まれました。製粉加工も富山県に唯一残るきな粉製粉会社で焙煎して挽いてもらっているので、100％富山県産きな粉です。製粉会社さんでも「大豆が大粒なので香ばしく大豆の香りも残るこんなきな粉は初めてだ。」とご好評いただいている、唯一無二のきな粉です。

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ひよっこ農家娘二代目の奮闘記

娘と稲刈りを見に行き、「赤とんぼさん、わたしの指にもとまって～」と手を伸ばしている姿に、心が温かくなります。たくさんの生き物と生きていることを感じてくれているのかな。イノシシさんが畑を荒らしていくこと、クマさんが栗の実を先に食べてしまっていたこと、お猿さんがビニールハウスに侵入しシャインマスカットを収穫していってしまったこと、子ヤギのナナが死んでしまったこと、全部を目の前で見て体感していく中で、4歳の娘はどう感じているんだろう。決していのちに優劣はないことと、人も大自然界の中で一緒に生きていることが伝わったらいいなと思いながら、娘の感性を大切に大切に。さらちゃんは何が好きなの？という質問に「ごはん！」と答えていてうれしくなりました♪仮想空間メタバースやデジタル技術がどんどん進化し豊かさを得られる時代に、この子たちは生きるのだと思います。私たち人間はロボットではなく命ある有機物であることを、この里山に触れている間に温もりと体験とともに伝えておくね。